スケッチラボを利用する方々へのインタビューシリーズです。 今回は個人会員の舛岡さんにお話を伺いました。
聞き手:
スケッチラボに関わっていただくようになった、きっかけはどんなところにあったのでしょうか?
舛岡さん:
4年前にまちなか移住で富山駅のそばに引っ越してきた際、この施設があることに気づきました。
DXなどの時代や意識の変化によって、富山市が掲げるコンパクトシティ構想がどうなっていくのかに興味がありましたので、スケッチラボというお名前からしても、そのようなことを考える場所、学べる施設ではないかと思ったのです。
聞き手:
実際に関わってみてどうでしたか?
舛岡さん:
思った以上に、アナログ的な活動内容だったので、戸惑いました。(笑)
みなさん、集まって、お話をすることが、この施設の活動ですよね。
私の視点というか、捉え方は、地域や行政がどこへ向かうのだろう、市民の未来はどのように創っていくべきなのか。という俯瞰であって、そのような議論を行うのかと思っていたのですが、
みなさんのお話はもっと身近な話題で、課題とする視点も違っていたので、もちろん、それを否定することでもなくて、対話も必要なのですが、何のための施設なのかなと思ったわけです。
今となっては「市民の意識を、時代にあわせてアップデートしていく、醸成していく」
そのような場所かなと、少しわかった様な気がします。わかりづらいのは変わらないけど。。。
でもね。もうちょっとだけ言いたいのは、みなさん個々の活動はとても活発で、素晴らしいことなのですから、同じ様な活動をやっている方もたくさんいるので、もう少し大きなスケールでものごとを見て、そのような方々と繋がっていくと、もっと素晴らしいのかと思います。真ん中に立ちたい気持ちもわかりますが。。。(笑)
聞き手:
当初の関心において、どのようなことを学びたかった、あるいは伝えたかったのでしょうか?
舛岡さん:
日本は高齢化社会を迎えているのですが、高齢者にとって住みやすいのかと聞かれると、そうではない部分がたくさんあります。例えば、80歳を超えると一人住まいの借家の契約ができなかったり、財産があるのに、不動産契約が後見人なしにできなかったりと、元気に活動している高齢者の存在を否定しているような仕組みが沢山あります。考え方を変えなければ、いけないと思います。
仕組みの問題もありますが、年老いたら介護される側にまわるものだとか、年老いたら同じ世代で緩やかな時間を送ることだけが全てではなく、違う生き方もあるのだということを、年老いていく本人たちがもっともっとイメージできるようになる必要があるのではないかと思うのです。
聞き手:
当初のイメージと違っていたのに、会員でいらっしゃる理由が聞いてみたいですね。
舛岡さん:
ここのいいところは多世代の方が関わっていて、自分の娘よりも若い世代の方々とも、お話しができることが素晴らしいですよ。同じ世代とお話しするのもたまにはいいのかもしれませんが、大概は、病気とお薬のお話しばかりになってしまいますから。(笑)
私のこれまでの人生も、人との出逢いによって成りたっていて、この年齢になっても
新しい出会いがあるって素敵じゃないですか。ワクワクしますよね。
あとは、若い世代の方々が元気に想いを語るところを見させていただき、
未来への希望を見出せたこと。みなさんにとっての明るい未来が、私の未来なのです。
80歳を過ぎてもイキイキ元気に生きている姿を見ていただくことが、私にできる社会参加の一つであると思ったりしています。感謝してます。
聞き手:
舛岡さんにとって、スケッチラボってどんなところでしょうか?
舛岡さん:
いつもの駅前散歩コース上にあって、出会いと好奇心がくすぐられるところでしょうか。
聞き手:
とても素敵なお話をいただき、ありがとうございました。
舛岡さん(会員)
4年前にまちなか移住で、富山駅の側に引っ越したことがきっかけでスケッチラボに参加。