スケッチラボを利用する方々へのインタビューシリーズです。 今回は学生研究員の中島さんにお話を伺いました。
聞き手:
スケッチラボに関わっていただく様になった、きっかけはどんなところにあったのでしょうか?
中島さん:
大学入学直後の4月に、大学からのメールでスケッチラボの紹介があったことがきっかけです。
長野県出身なのですが、大学を卒業後は地元に戻って、地域を盛り上げたかったので、スケッチラボに関わると、地域の盛り上げ方が学べるかなと思ったのです。
実際に参加してみると、いろいろな方と話ができ、何を話しても否定されることがないので、心理的にとても安心感を抱けました。みなさん、笑顔で聞いてくれるので、自分が話をすることに自信がつきます。
聞き手:
これまでのスケッチラボでの活動で印象に残っていることは、どんなことでしょうか?
中島さん:
スケッチオーデションには1年生の時と、2年生の時、2回参加したのですが、1年生の時は、ひとりで考えてしまい、まわりの方々に意見を求めることもしなかったのですが、やっぱりうまく行かず、よい結果を残せませんでした。悔しかったので、2年生の時に再チャレンジ、メンターの方々を巻き込んで、アイディアをブラッシュアップし、受賞することができたんです。
まわりの方々に意見を聞くことって、時間もかかるし、何を言われるのか判らず怖い部分がたくさん
あったのですが、殻を破って、まわりの方々に意見を求めることで、自分には無い観点や、気づきが得られることが体感できました。自分自身が大きく成長した様に思います。
聞き手:
大学の授業、スケッチラボの活動、どちらも大切だと思いますが、大学では得られないことってどんなところにありますか?
中島さん:
自分を主役にして、ものごとを考える、進めることができるところかなと思います。
大学の授業は枠組みが決まっているけど、スケッチラボの場合は自分で座組を考えなければならない。
大変だったりするけど、その分、自分が主役になれるんです。
大学は評価という仕組みがあるので、評価を気にして、できなかったらどうしようとか、失敗したらどうしようかとか考えてしまう。なので、最初はなかなか、質問さえも出来なかったし、周りにもそんな空気感があったりします。でもスケッチラボには、評価がないので(笑)、反応を気にせずに、発言できるようになりました。今では、大学の授業でも、どんどん発言してますよ。
聞き手:
さきほど、将来はご自身の地域を盛り上げたいとの想いを伺いましたが、スケッチラボでの活動で学べたことはありますか?
中島さん:
これまでにも地域を盛り上げたい。と思ってはいたものの、実際どうやって盛り上げるのかよくわかっていませんでした。でも、ここに来て、みなさんと対話して、「ひとがつながる」ことが「まちづくり」であって、自分たちでも作っていけると思えた。何事も、自分ごと化すること。自分ごと化する仕組みを学べました。
もうひとつの学びとしては、表層ではなく、本質的な部分を探求する思考が身についた様に思います。スケッチラボには多様なひとが関わっていて、ゲストスピーカーも来てくれる。尊敬する方々の共通点に「なぜ?」を問いかける思考があることに気がきました。それまでは「なぜ?」ということはあまり考えていなかったのが「なぜ?」を考える様になって、いろいろなものごとをうまく言語化できるようになりました。それまであった、もやもや感がなくなったのです。
聞き手:
これからの活動において、スケッチラボに期待することはどんなことでしょうか?
中島さん:
自分に自信がついた様に思いますが、ひとりではまだまだ踏み出せないこともあります。何かをやろうと思った時に、一緒にやってくれる仲間がいればもっと心強くなる。全員が真ん中に立つひとではなく、真ん中に立つひとに寄り添いたいひともいるように思います。そんなひとと繋がれる場があったらいいなと思います。
聞き手:
大学卒業後はどのような活動をしたいですか?
中島さん:
大学に入学した頃は、出身地に戻りたい想いがあったのですが、今は違ってきていいます。地域で活動したい想いはそのままですが、ロケーションには、こだわっていません。ひとの生活に関わり、魅力的な活動を行なっている組織で、自分をもっと成長させたいです。そして、いつかは地元に戻って、出身地にも貢献したいかなと。
ゲストスピーカーの方から教えてもらった人生設計において、前半は自分がみんなを巻き込んでいきたい、そして、後半はみんなを応援する側、シビックプライドみたいなものを醸成していく役割を担っていきたいと思います。
聞き手:
最後になりますが、中島さんにとって、スケッチラボってどんなところでしょうか?
中島さん:
創造性へのパッションに傾倒できる場なのだと思います。
聞き手:
たくさんの情熱を、ありがとうございました。
中島さん(学生研究員)
長野県出身。大学への進学がきっかけで富山県に来てすぐスケッチラボに合流。